仙台には出し汁文化がありませんでした。 |
仙台市は仙台平野を車で30~40分走ると山や海に着く立地で海の幸、山の幸が豊富なところです。しかし海の波が荒く、昔は太平洋岸の航行は困難を極めました。北海道函館近辺で収穫した昆布が仙台に届けられる事はなく、昆布は日本海を経て酒田、金沢、そして陸送し京都の食文化へとつながりました。
その為、仙台には昆布出し汁文化が無く、代わりに山や海の幸を美味しく食するための旨味(うまみ)調味料として「仙台味噌」が生まれてきました。仙台味噌は素地の欠点(例えば青魚の匂いや、山菜等の苦味等)を抑えると共に、旨味を加える力を備えていきました。 |
味噌のタンパク質分解酵素で更に美味しく |
佐々重がお客様にお届けしております仙台味噌は過熱処理をしない「生味噌」で、発酵止め用の酒精(アルコール)も使用しておりません。その為味噌の中には酵母や酵素がまだ残っており、その力で素材の旨味を増やしたり、柔らかくしたりしてくれます。
魚や肉を数時間程味噌に漬けただけでも、美味しさは増してまいります。色々なレシピサイトで鯖の味噌煮に、赤味噌・仙台味噌が多いのはそのためです。 |
鯖の味噌煮って電子レンジでカンタンに作れるの? |
はい、めちゃ簡単です。1人前の鯖の味噌煮が3分チンです。おまけにすごく美味しく出来ちゃいます。
このレシピは全国の味噌屋の青年部の研修会で、とある料理研究家の先生に教えて頂いたものです。 |
さあ、作ってみましょう♪ |
【 材 料 】 1人分
さば 1切れ(70g)
{A}調味料
仙台味噌『御用味噌』 大さじ1
砂糖 大さじ1
酒 大さじ1
水 大さじ1
しょうが(薄切り) 2~3枚
ピーマン 1個(4つに切る。種をのぞく)
【 作り方 】
1、さばは、中骨がついていればはずし、皮に十文字の切り目を入れる。
2、耐熱容器に{A}を入れて泡立て器で混ぜ、さばの皮目を上にして入れ、ピーマンも加える。
スプーンで煮汁をすくってかけ、しょうがを散らす。
3、ふたをして、600Wレンジで3分(500Wの場合は3分30秒)加熱。皿に盛り付ける。
これだけですが、本当に美味しく出来ます。是非一度お試し下さい。 |